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オーラルセックスやディープキスなどで感染する咽頭クラミジアの症状とは

2020年04月14日

性器クラミジアは性感染症のなかでも新規患者数が多いわけですが、必ずしも患部が性器に限定されるわけではありません。性感染症は主に性行為を介在して感染を拡大することが多いので、患部が性器に集中するのは当然の傾向といえます。しかし感染粘膜の接触という条件さえ揃えば、異所性に感染部位が観察されることも珍しくありません。咽頭クラミジアはそのようなクラミジアのバリエーションのひとつ。なまえの通り咽頭、つまりのどの奥にクラミジアが移行することで発症します。

咽頭クラミジアの特徴のひとつに、必ずしも狭義の性行為を介在する必要がないことを指摘することができます。ディープキスやオーラルセックスなども十分うつるきっかけになるのです。口腔粘膜にクラミジアが生息していると、ディープキスだけでも原因となるリスクが高くなります。またオーラルセックスは性風俗で提供される主なサービスであるため、性風俗提供に従事する女性や、性風俗サービスを利用する男性などで患者数が多くなっています。海外に比較しても、日本ではクラミジアの検出率が高くなっていますが、背景にはこのような性風俗産業の違いも影響しているようです。

性器クラミジアでは自覚症状が少ないという特徴を持っていますが、咽頭クラミジアにも共通して傾向が見られます。咽頭クラミジアに罹患していても、咽頭炎に共通する咽頭痛や発熱などの症状がほとんど見られません。性器クラミジアに合併することも多く、男性では4-12%程度、女性では10-26%程度、咽頭クラミジアと合併すると推測されているほどです。最近では合併する傾向が顕著なために、性器クラミジアを検査するときは咽頭から検体を採取することも同時に実施されることも多いようです。自覚症状がないことから妊娠時の検査で咽頭クラミジアが発見されることもあります。

治療薬は性器クラミジアの原因菌に準じてマクロライド系の抗生物質クラビットなどが投与されますが、治療抵抗性を発揮し約2倍の日数が必要であるとされており、二週間以上の治療薬投与が必要になることもあります。妊娠中などは治療は難しくなるので、その前の段階で検査を受けて治療の機会を逸しないことが大事です。また性行為だけでなくオーラルセックスでもコンドームを装着することです。避妊目的ももちろんですが、感染粘膜への接触のリスクを大幅に低減させる点で、コンドームはすぐれています。治療の難しい咽頭クラミジアは予防が大切です。