• ホーム
  • クラミジアの検査はパートナーと一緒に受診した方がいいの?

クラミジアの検査はパートナーと一緒に受診した方がいいの?

2019年12月30日

特定のステディーなパートナーがいる場合に、クラミジアの検査を同時に受けるべきなのかは微妙な問題です。クラミジアは自覚症状としてはあまり特異なものがないことが特徴と言えます。男性の場合は軽い尿道炎症状に留まることも多く、女性の場合も性器の違和感や発赤・カッテージチーズ状のオリモノの増加などが観察される程度です。特に女性の場合、無自覚のまま生活を継続していることも珍しくありません。

クラミジアは宿主の身体を離れて長期間生存することの出来ない性質を持っています。つまり性行為を筆頭に濃厚な性的接触の機会を持たない限り感染が拡大することはありません。性行為に至らなくても、オーラルセックスやキスなども感染のきっかけになる訳です。クラミジアは感染の事実を知らないまま長期間経過すると不妊症の原因にもなるので、自覚症状に気づいたら積極的に病院やクリニックなどの医療機関を受診し治療に取り組むことが必要です。このときに問題になるのが、パートナーの対応になります。一人だけ治療しても、他方のパートナーも治療を実践しないと性行為がきっかけで再発してしまうことになるのです。

確かにクラミジアの自覚症状をパートナーに告知することには、ためらいを抱くのはもっともなことです。しかし一緒に対策をとらない限り、医療機関を受診しても再発を繰り返すことになり、不妊症などのリスクも高くなってしまいます。そのためクラミジアの治療にあたっては、パートナーの理解と協力をえて一緒に検査を受けることが必要です。

クラミジア自体は奔放な性生活を送っていない方でも感染することがある事実を理解してもらって、いわゆるピンポン感染を防止する観点でも、パートナーの協力を得ることは必要不可欠です。またクラミジアなどの性病に罹患していると、HIVに合併感染するリスクが健常者に比較すると大きくなるとされています。

HIVは免疫機能を破壊し、一定以上に免疫力が低下して所定の23種類の病気のどれかを発症するとエイズの発病と診断されることになるのです。もっとも日本を含む先進国では、抗レトロウイルス治療薬の多剤併用療法の普及でエイズの発症を高確率で予防できる時代になっています。仮にエイズを発症しても治療は可能で長期生存も珍しくありません。しかし脳機能や心肺機能などの後遺症は回復が困難です。HIVとクラミジア感染のリスクに備えて、パートナーと一緒に受診して検査することをオススメします。