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クラミジアを放置しているとHIVの感染しやすくなる?

2020年03月05日

クラミジアは感染後、1週間から3週間ほどの潜伏期間をへて、病原性を発揮し色々な症状を引き起こします。男性の場合は排尿時の違和感や膿の排出、女性の場合が外陰部の痒みやカッテージチーズ状のオリモノの増加などです。男性と女性で排出される物質には違いがありますが、いずれも免疫細胞の好中球がクラミジアの原因菌を攻撃したあとの死骸がまじっていることは共通しています。もっとも感染しても無自覚のまま経過することが多く、適切に治療もされないまま放置されている場合が珍しくありません。

クラミジア感染に無自覚のまま、不特定多数の異性と性行為をもつことは性病の罹患リスクを高めることになるのです。特に女性の場合はクラミジアの自覚症状のない方は数多く、妊娠時の検査などで偶然発見されることが珍しくないとされているほどです。仮に放置していても、何らかの自覚症状が出た段階で治療を開始しても、問題なさそうに見えます。しかしクラミジア感染を放置していると、パートナーもHIVに感染するリスクが高くなるとされています。

HIVとはヒト免疫不全症候群ウイルスのことで、最終的にはエイズを発症することになります。HIVは性行為を介して広がりますが、最近問題になっているのは他の性病を合併していると、HIVに感染しやすくなることが指摘されています。特にクラミジアや梅毒などに感染していると、HIVに感染するリスクが飛躍的に大きくなると考えられているほどです。アメリカでは特に梅毒患者にHIVがうつる事例が続出し、公衆衛生上の脅威と認識されています。

その理由としては、性病に罹患しているときの性器の状態が関係していると見られています。性病は性器の僅かな傷口を介して移行し、炎症症状などを引き起こします。性行為だけでも刺激要因になりますが、性病が発症すると、性器にも少なからずダメージを当てることになります。性器には皮膚のように角質層のバリア機能は存在していないので、そのコンディションはダイレクトにパートナー同士、性病のかかりやすさに影響を与えます。クラミジアではとくに女性では自覚症状が乏しいとされていますが、症状を自覚しないだけで、性器にはダメージを与えているのは確かです。そのためクラミジアを基礎疾患に抱えていると、HIVに感染しやすくなり、最終的にはエイズ発症のリスクに直面することになるのです。HIVのリスクも踏まえてクラミジアに適切に対処することが求められる所以です。