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女性特有のクラミジアの症状でみられるおりものの増加や不正出血

2019年11月26日
危険なウィルス

クラミジアは特に若い年齢層の女性に患者層のコアが広がっており、10代後半から20代にかけての女性では性生活を送っている限り誰にでも罹患するリスクにさらされているといっても過言ではありません。女性がクラミジアに感染すると、1週間から3週間ほどの潜伏期間を経て子宮頸管炎を発症します。子宮頸管とは膣の奥に位置する子宮の入り口に相当する部分です。この部位にクラミジアが感染して炎症を引き起こすと女性特有の症状が観察されるようになります。

子宮頸管炎の主な自覚症状は、おりものの変化や増加と不正出血になります。特におりものの変化は特徴的で、カッテージチーズ上の白く粥状に泡立った形態をとることが多いようです。

不正出血はホルモンバランスの変化でも観察される症状ですが、重要なのは子宮頸がんの可能性です。不正出血が認められるときには子宮頸管の細胞診などの検査で、子宮頸がんの可能性を探索する必要がでてきます。子宮頸がん自体はHPV(ヒトパピローマウイルス)感染との関係性が指摘されており、性行為の経験がある女性なら誰でも罹患する可能性があります。若年層でも子宮頸がんの発症は見られるので不正出血を認めた時は、検査でしっかり確認する必要があります。

もっとも、仮に子宮頸管炎を発症しても自覚症状が見られない場合も少なくありません。しかし目立った自覚症状が無いからと言って軽視するのは禁物で、女性特有の不妊症の原因になっている場合があるわけです。なぜならクラミジア感染後子宮頸管からさらに感染範囲が内部に拡散していくと、卵巣や卵管などの子宮付属器官に炎症が波及してゆくことになるでしょう。

卵巣や卵管に感染範囲が拡大し炎症も波及すると、炎症が治癒したあとも妊娠に支障をきたすことがあるのです。典型的なのは炎症後の後遺症で、卵管が狭窄するというもの。卵管に炎症は生じても無症状で経過することが多く、妊娠ができないため詳細な検査をしてみると、クラミジア感染の後遺症による卵管狭窄が発見される事例が増加しています。

仮に妊娠に成功してもクラミジアに感染していると、子宮が収縮しやすくなり流産や早産の原因になることも珍しくないのです。さらに自然分娩時にはクラミジアに産道感染することで、新生児が結膜炎や肺炎を併発するリスクも高くなるのです。クラミジアは女性特有の症状の影に隠れている場合があります。将来の不妊症の原因にもなるので、確実に治療することがポイントです。