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男性に多いクラミジア尿道炎や精巣上体炎の症状とは?

2019年11月11日
困っている男性

男性がクラミジアに感染しても目立った自覚症状が無いのが特徴です。1週間から3週間ほどの潜伏期間が必要なことから原因となった性行為を特定することが困難で、症状が出現しても軽い尿道炎程度にとどまります。せいぜい排尿時の性器や尿道付近の違和感や、さらりとした分泌物が観察される程度であることが一般的です。しかるに感染範囲がさらに尿道のおくや前立腺や精巣上体に波及すると話は違ってきます。しばしば精巣周辺がはれあがって痛みが出たり、発熱や全身倦怠感などの全身の炎症症状に発展するリスクも否定できない訳です。そこで男性特有のクラミジア尿道炎や、精巣上体炎の症状や特徴について検討してみましょう。

クラミジア尿道炎はクラミジアが尿道に感染することで炎症を来たす病気です。主な感染経路は性行為なので1週間から3週間ほどの潜伏期間を経て、尿道口付近の違和感や痒み・膿の排出などが見られるようになります。もっとも症状は軽く留まることが多く、淋菌感染症のように強い痛みや排尿痛などは稀です。性器に感染したクラミジアは、尿道からさらに奥の前立腺などに拡大していきます。このように感染範囲が拡大し重症化した状態が、精巣上体炎になります。精巣上体は精巣の近くにある器官です。精巣上体を経て精管につながり前立腺を経て尿道に至ります。精巣上体炎はこの精巣上体にクラミジアが感染し炎症を起こした状態です。精巣上体炎自体は尿路感染症に併発することも多いですが、若年層においてはクラミジアなどの性感染症が進行した結果罹患することが多くなっています。

精巣上体炎の症状は急性と慢性によって異なります。急性の精巣上体炎では、精巣周辺の軽い痛みではじまり、やがて陰嚢全体に痛みへと波及していきます。発熱することも多く、足の付け根や下腹部にも痛みが拡大し、ときには歩行困難になることもあります。クラミジア菌感染が周辺組織に及ぶと、膿が溜まることもあるほどです。これに対して慢性の場合は精巣やその周辺の違和感や鈍い痛みが長期間継続します。

精巣上体炎の治療法は精巣の安静を保つことと、マクロライド系やテトラサイクリン系の抗生物質の投与です。患部の安静のためにはサポーターやきつめのパンツで陰嚢を固定するなどの方法がとられます。ただし若年層では精巣上体炎が原因ではなく、精巣腫瘍が陰嚢のはれの原因になっている可能性があるので、専門医による鑑別診断は必須と言えます。